木材由来の極細繊維で透明シート 王子と三菱化学

2013/3/18付
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 王子ホールディングスと三菱化学は18日、木材から取りだす極細繊維を材料とした透明シートを世界で初めて開発したと発表した。直径ナノ(ナノは10億分の1)メートル級の繊維を使ったシートと樹脂を混ぜ、折り曲げが可能な有機ELの表面などに使う。2016年以降の実用化を目指す。

 この繊維は木材成分の約5割を占めるセルロースを髪の毛の2万分の1程度の細さにしたもの。「セルロースナノファイバー」と呼ばれ、国内外の製紙会社などが研究開発を進めている。

 開発したシートは高温でも縮みにくく、引っ張りに強い。透明で、ぐにゃりと曲がる。三菱化学の化学処理技術や王子の抄紙技術を活用した。

 王子が東雲研究センター(東京・江東)にシート量産用の試験設備を備え、同日からサンプル出荷に応じている。

 有機ELの材料や、樹脂の補強材としての需要も見込む。従来はガラス繊維などが使われているが、より丈夫なセルロースナノファイバーにかえることで、樹脂部品の薄型・軽量化につながるとみている。

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