13年日中貿易6.5%減、貿易赤字は過去最大 ジェトロ
日本貿易振興機構(ジェトロ)は18日、2013年のドル建ての日中貿易が前年比6.5%減の3119億9518万ドルと2年連続で減少したと発表した。中国の内需の伸び悩みなどで輸出が落ち込み、日本の対中貿易赤字額は過去最大となった。円安が進んだ影響もあった。
輸出額は10.2%減の1298億8328万ドル。中国内需の減少で建設用・鉱山用機械が半減。スマートフォン(スマホ)生産のための設備投資が一巡、金属加工機械も半減した。低価格スマホの普及で高価格帯を中心とする電子部品も減少した。世界輸出に占める中国の比率は18.1%と米国に抜かれて5年ぶりに2位となった。
輸入額は3.7%減の1821億1190万ドルと4年ぶりに減少した。液晶テレビの販売低迷が続き、音響映像機器が2割減った。肌着やニット類などの生産拠点がベトナムやミャンマーなどに移ったことで衣類も減少した。
前年より円安となったため、13年はドルベースでの輸出入額が押し下げられ、減少幅が拡大した面もある。対中貿易赤字額は17.8%増の522億2863万ドル。2年連続で過去最大を更新した。
14年の日中貿易は「2年連続で減少した反動もあり、小幅ながら増加に転じる」と予想。輸出より輸入の方が回復幅が大きいとみており、貿易赤字は拡大する可能性があるとしている。