787運航再開「6月待たず検討」 全日空次期社長
改修完了など条件、安全最優先に

4月1日に発足するANAホールディングス傘下の事業会社、全日本空輸の社長に同日付で就任する篠辺修副社長は日本経済新聞社などの取材に対し、日米運輸当局の承認など条件が整えば6月に入るまでにボーイング787型機の運航を再開する可能性を示唆した。
篠辺副社長は「5月末まで787型機なしのダイヤを作成しているが、その間に(改修作業などが)全部完了すれば6月を待たずに何かやれないか検討していきたい」と述べた。
787型機については米連邦航空局(FAA)が今月12日に試験飛行を承認。運航再開時期について米ボーイング幹部が15日に「数週間以内」と述べるなど運航再開の機運が出ている。
全日空は787型機の最大ユーザー。篠辺副社長は運航再開については安全最優先でボーイングの見通しより慎重に取り組む姿勢を強調。ボーイングに「技術的に安全を担保できる再発防止策を作ってもらいたいと要求している」という。
「(全日空としても)お客様に対してできるだけ説明していく」と語り、試験飛行の結果など積極的に情報公開する考えを示した。
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