四日市の電圧急降下、日立製「断路器」に原因 中部電報告

2011/2/18付
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中部電力の四日市火力発電所(三重県四日市市)内の変電所で昨年12月に電圧が瞬間的に低下した問題で、同社は18日、原因について最終報告を発表した。原因は装置を製造したメーカーにあり、中部電は「(賠償請求があっても)顧客への補償はしない」とした。

故障したのは電気の流れを開閉する「断路器」で、1986年に日立製作所が製造した。断路器を組み立てた際、わずかなずれが生じたままボルトで締結。長年変電所で使ううちにボルトの力が徐々に弱まり、自然に脱落して、3本の電線をショートさせたのが原因だとした。

日立の変電事業は2002年から日本AEパワーシステムズに引き継がれている。AEパワーは製品の不具合を認め、18日「今回の事象を厳粛に受け止め、再発防止に努める」とコメントした。

電圧低下で東芝の半導体メモリー工場など周辺の工場の生産に影響が出た。中部電は「原因は断路器の不具合によるもので、発注、納品、保守点検の各段階で電気事業者としてなすべき責務を果たしている。顧客への補償はしない」としている。瞬間的な電圧低下については「契約で顧客に対策を求めていることを明記している」とした。

東芝は「損害については現在、精査中。損害賠償請求など今後の対応などについてはコメントできる段階ではない」としている。

中部電は再発防止策として、他の断路器のボルトやナットを点検し、必要に応じてずれが生じない部品に変更する。

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