2019年2月18日(月)

米ヤフー、メイヤー新CEOに3つの課題 

2012/7/17 21:00
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経営再建中のインターネット大手の米ヤフーが最高経営責任者(CEO)に、ライバルのグーグル幹部を起用した。37歳の女性エンジニア、マリッサ・メイヤー氏。グーグル成長の立役者で、ヤフーを苦境に追い込んだ1人である。同氏が果たしてヤフーの救世主となるか。当面は3つの課題への対処が試される。

「驚いた。ヤフーは正しい方向に進むだろう」「彼女も大きな企業のCEOになる時期」――。16日、シリコンバレーは老舗ヤフーの人事を驚きと歓迎の声で迎えた。

メイヤー氏はグーグル20番目の社員として1999年に入社。2人の創業者らと共にグーグル黎明(れいめい)期から主力サービスであるネット検索事業を担当。シリコンバレーでも珍しい有力女性エンジニアとして頭角をあらわし、約10年にわたり同社の検索サービスをけん引してきた。

かつて究極の検索エンジンとは何かとの問いに「あなたのことと世界のすべてを知っていて、聞けば何でも完璧に答えてくれる」と表現。

記者会見や新製品発表会などのイベントに度々「主役」として登壇。人懐こい笑顔を絶やさずにグーグルの行方を語ってきた。個性的な人材が多いグーグル幹部の中でも「スポークスパーソン」的な存在だった。

2010年には少人数の幹部で構成する経営委員会のメンバーに就任。政界にも広い人脈を持つ。

そんなメイヤー氏がヤフーで取り組む課題はまずスピード。暫定も含めCEOはこの5年間で6人目。いかに早く社内を掌握し、具体的な再建策を提示、実行に移すかだ。

次に人材の確保だ。ヤフーは今後、「プロダクト(製品やサービス)のイノベーション(技術革新)に再び注力する」と転換を強調するが、ここ数年の人員削減で優秀な人材は流出が続く。

新CEOが社内外で求心力を保てるかどうか。スコット・トンプソン前CEOと対立してきた大株主のヘッジファンド「サードポイント」の動向も注目される。

(シリコンバレー=岡田信行)

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