丸紅と全国農業協同組合連合会(JA全農)は17日、コメの集荷や販売業務で提携すると発表した。全農が集荷、精米したコメを丸紅の流通ルートで販売し、合計の国内精米取扱量を3年後に6割増やす。将来は中国などアジアの富裕層向け輸出にも取り組む考えだ。
コメの国内生産量は現在、約800万トン。全農はうち約300万トンを集荷しているが、販売力が弱いため、自前の拠点で精米し独自ブランドで販売しているのは80万トンにとどまる。ダイエーなど小売り大手に出資する丸紅の販売力を生かし、精米拠点の稼働率向上と販売拡大を狙う。丸紅と合わせた精米取扱量を現在の90万トン強から3年後に150万トンに増やす計画だ。
全農はアジアへのコメの輸出も手掛けるが、量はごくわずか。将来は丸紅の海外販路を活用し、日本米の消費地である中国や欧州、シンガポールに輸出することを検討する。
17日に記者会見した丸紅の岡田大介常務執行役員は「日本のコメは海外でも競争力のある商品。環太平洋経済連携協定(TPP)参加論議が進む中、輸出で販路を広げることで国内農業の生産基盤を強くしたい」と述べた。