東芝、スイスの電力計メーカー買収へ 1900億円強
スマートグリッドを強化

2011/5/17付
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 東芝はスイスのスマートグリッド(次世代送電網)関連企業、ランディス・ギアを買収することで、同社の筆頭株主と最終調整に入った。一両日中に合意する。買収額は1900億円強とみられる。官民ファンドの産業革新機構も一部出資する見通し。ランディスはIT(情報技術)を活用した電力計の製造大手で、欧米・アジアに幅広く販売網を持つ。東芝は買収をテコに電力関連事業の裾野を一気に広げる。

 東芝はランディスの筆頭株主であるオーストラリアのバヤード・キャピタルが実施した入札で優先交渉権を得た。現在、詰めの協議をしており、契約後に発表する。バヤード以外の株主も売却に応じ、東芝側はランディスの全株式を取得する。

 最終的には東芝が過半の株式を持ち、残りは産業革新機構や事業パートナーとなる欧米企業などから出資を募る形とする。買収資金は手元資金と借入金で賄う。米ゼネラル・エレクトリック(GE)など欧米の電機・機械大手との競合も予想されたが、多くの企業は応札を見送った。

 スマートメーターは双方向の通信機能を持ち、家屋やビル、工場などの電力消費状況をリアルタイムで把握する。太陽光発電や風力発電など自然エネルギーを組み合わせて電力を効率的に供給するスマートグリッドの運用に欠かせない。

 東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、国内外で原発新設計画の凍結や修正が相次ぐ可能性がある。一方、電力を効率よく使うスマートグリッド市場は拡大が続く。東芝の電力関連を含む社会インフラ事業は、2012年3月期に連結売上高が前期比10%増の2兆5000億円となる見込み。昨年は16年3月期までにスマートグリッド関連の売上高を1000億円にする目標を掲げていた。

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