石炭火力、CO2減らし復権へ 高効率発電に挑む

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2014/1/21 7:00
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同社の今後の課題は燃料となる炭種の拡大。世界的にみれば発電燃料として良質な石炭は埋蔵量全体の4割強にとどまり、6割弱は褐炭など燃焼効率が良くないものと考えられている。海外受注を増やすためには、中低品質の石炭でも十分な発電効率を維持するための技術が欠かせない。

■日本発の技術、世界で主流に?

東芝は燃焼温度が高い火力発電設備でローターやノズルなどに使う素材の開発に力を注ぐ。セ氏700度に耐える独自のニッケル合金を開発しており、今後は高温高圧の過酷な環境で長期間にわたる利用に耐えられるかなどを実証する試験を進めていく。

実用化の時期や、どこの発電所に導入するかなど具体的な計画は検討中だが、20年ごろの稼働に向けて開発を急ぐ。

日本では原子力発電所の停止が長期化し、再稼働に向けた地元との調整も難航している。原発の新設を見込める状況ではなく、火力発電所の重要性が高まっている。

これらの状況を反映し、電力の安定供給とCO2排出抑制を両立できる石炭火力発電に関する技術開発は、今後一段と加速しそうだ。日本発の技術が世界で主流になることもあり得る。

(産業部 村松進)

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