トヨタ・米テスラ電気自動車1号、12年メド商品化
SUVベース、年内に試作車

トヨタ自動車と米電気自動車(EV)ベンチャーのテスラ・モーターズは16日、トヨタの多目的スポーツ車(SUV)「RAV4」をベースにしたEVを共同開発し、2012年に販売することで合意した。すでに試作車の設計・開発に着手、走行試験も進めており、両社の提携によるEV1号車となる見通しだ。
RAV4ベースの試作車は、テスラが持つ電池やモーターといった駆動系部品を搭載する。12年の販売に向け、年内に試作車を法人向けに供給して評価を重ねる。両社は5月に資本提携することで基本合意しており、EVの開発、生産、調達など幅広く提携する方針を掲げている。
今回のRAV4に加えて、トヨタの主力セダン「カローラ」などをベースにしたEVの共同開発も協議しているもよう。「スピード感を持ってベンチャー企業との提携効果を出していきたい」(トヨタ幹部)としており、実用をにらんだ試作車を素早く立ち上げてEVでの技術を確立する考えだ。
関連企業・業界
企業: