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中国産レアアース使わないモーター用磁石 東芝が開発

東芝は16日、中国に偏在するレアアース(希土類)であるジスプロシウムを使わないモーター用磁石を開発したと発表した。豪州や米国に豊富にあるサマリウムを主体としており、一般的に利用されている強力なネオジム磁石と同等の磁力を実現した。電気自動車や産業機器向けの用途として、2012年度末までに販売を始める計画だ。

現在のネオジム磁石は性能向上のために、レアアースのネオジムにジスプロシウムを添加している。ただ、ジスプロシウム鉱床は中国に偏っており、価格高騰や輸出規制の影響で安定的に調達しにくい問題がある。価格はピークだった昨夏よりは下落しているが、10年に比べると依然高い水準にある。

東芝はジスプロシウムを必要としないサマリウム・コバルト磁石の磁力をネオジム磁石と同等まで高める技術を開発した。磁力を高める鉄の配合量を重量ベースで従来の15%から20~25%まで増やしたうえで、焼結時の温度、時間、圧力などの熱処理条件を工夫し、磁力の阻害要因となっていた酸化物を低減した。

実際のモーターで性能を確認した。セ氏100度以上でも磁力は落ちず、耐熱性が要求される自動車や鉄道の駆動モーター、産業用モーターに適しているという。

レアアースは世界生産の9割を中国が占めている。中国の輸出規制を契機に、日本企業では代替材料の開発や調達先の分散を進める動きが広がっている。

三菱電機はレアアースを使わない電磁石の原理を応用した車載用モーターを開発。酸化鉄などの外周にコイルを巻き、電気を流して強い磁力を発生させ、駆動力に変換する。日立製作所も中核部品の鉄心に、アモルファス金属を使う独自開発の素材を採用した産業用モーターを開発した。

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