マツダ、ルマン21年ぶり参戦 13年からエンジン供給
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マツダは16日、フランスで開かれる24時間耐久レース「ルマン」向けに、2013年からエンジンを供給すると発表した。新型低燃費エンジン「スカイアクティブ」を参加チームに提供する。マツダは過去にルマンを制した唯一のアジアメーカー。21年ぶりの再挑戦で、欧州でのブランド力向上を狙う。
レース向けに排気量2200ccのディーゼルエンジンを供給する。供給先は市販車に近い下位カテゴリーで、マツダはチームやスポンサーとしては参加しない方針。
マツダはかつて自社チームでルマンに参戦し、1991年にロータリーエンジン搭載車で総合優勝を果たした。これが欧州でのブランド力強化につながった実績がある。
マツダは円高などの影響を受けて、12年3月期まで4期連続の最終赤字となるなど、厳しい経営状況が続いている。収益体質の強化を狙って、コスト削減と新型エンジン「スカイアクティブ」搭載車の拡販を同時に進めている。ルマン総合優勝という「過去の遺産」を生かしながら、低コストで新車の販売促進につなげる。
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