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スパコン、中国製が1、3位 米国に次ぐ日本勢の競合に

米国の大学などが作成したスーパーコンピューターの性能ランキングで中国製が世界1、3位を占めた。日本が国家プロジェクトとして開発する次世代スパコン「京(けい)」にとって、米国に次ぐ新たなライバルが浮上した格好だ。中国機は使い勝手より演算速度とコストを優先した設計ではあるが、成長する新興国市場向けでは強みを発揮しそうだ。

米の大学などがつくる「TOP500プロジェクト」が14日発表したランキングで、1位に中国・天津国立スパコンセンターの「天河1号A」、3位に中国・深セン国立スパコンセンターの「星雲」が入った。共通点は、パソコンやゲーム機などの3次元映像を作り出す画像処理半導体(GPU)を大量に並べ、演算性能を底上げした点だ。製造コストも抑えやすい。

GPUを搭載するスパコンの欠点は、既存のソフトウエアを使いにくい点。プログラムを大幅に書き換える必要があり、大量のソフト資産を抱える先進国では採用しづらい。一方で、まだソフト資産の厚みがない新興国にとっては導入するメリットは大きい。

中国には米国で計算科学を学んだ研究者が相次ぎ帰国し、スパコンの技術力を底上げしている。東京工業大学の松岡聡教授は「ハードだけでなくスパコンを使いこなすソフト技術でも先進国を猛追しそうだ」と指摘。GPUの欠点を改善してくる可能性もある。

今後もスパコンの性能競争は激しさを増す。米IBMなどが2011年以降、現行の数倍の性能を持つスパコンを登場させる見通し。日本勢は性能追求とともに中国勢などとのコスト競争にも目配りする必要がある。

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