2019年7月22日(月)

太陽光、無尽蔵の資源は逃さない  エネルギーを確保せよ(1)
技術で創る未来

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2012/5/17 13:00
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原子力発電所が全て停止した日本列島。夏の電力不足懸念から、エネルギーの安定確保への関心が急速に高まっている。原発約6000万基分に相当する潜在力を持つとされる地球に降り注ぐ太陽光をはじめ、地熱・海洋など地球に眠る事実上、無尽蔵の資源をいかに取り出し、効率よく使うか。未来のエネルギー利用の行方を決める最先端の動きを探った。

■潜在力は原発6000万基

エネルギー変換効率が現在の3倍以上となる太陽電池の開発が動き出す。東京大学の荒川泰彦教授と田辺克明特任准教授がシャープなどと組んだプロジェクトで、大陽日酸、東京エレクトロンなどが加わる予定だ。

次世代の太陽電池は直径数十ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体の微粒子である「量子ドット」を使う。材料にはアルミニウムやガリウム、インジウム、窒素などを用いる。従来、無駄にしていた紫外線と赤外線を含む様々な光を効率よく電気に変換できる。

太陽電池の基幹部品となるセル(発電素子)の変換効率はコンピューター計算で理論上75%となる構造を設計済みで、少なくとも同60%は実現できると見込む。

荒川教授らはこれまでの研究で、普及型の「多結晶シリコン型」とほぼ同じ18.7%の変換効率を達成している。国の支援などを得て、10年計画で開発する構想を温めており、2013年度の研究開始を目指す。5年で同30%、10年後には60%を達成できるという。

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