地方基盤の中小航空厳しく LCCと大手の挟み撃ちに

2012/12/14付
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国内では今年、格安航空会社(LCC)が3社誕生し、価格競争は新たな段階に入った。そのあおりを受ける形で、北海道や九州など地方都市を基盤とする既存の中小航空会社の事業環境は厳しさを増している。

LCCは機内サービスの絞り込みなど徹底したコスト削減で安さを追求。成田―千歳などで片道数千円台という価格設定を前に、かつて中小航空が売り物にしてきた安さは色あせてきている。一方、サービスで大手に対抗するのも難しく、LCCと大手から挟み撃ちにあっている。基盤とする地方の経済低迷も旅客数の伸び悩みの一因だ。

スターフライヤーの2013年3月期の営業利益は前期比55%減の5億円に落ち込む見通し。エア・ドゥやスカイネットアジア航空もこれまでに資本や人材不足などが響き経営不振に陥り、全日本空輸に救済を求め、出資を受けた経緯がある。

中堅航空会社のなかには全日空や日本航空の出資を受けていないスカイマークのような例もあるが、同社も苦戦している。成田発着便でのLCCとの競争激化などが響き、13年3月期の営業利益は前期比26%減の113億円になる見込みだ。

スターフライヤーの米原慎一社長は14日の記者会見で「(全日空と)ウィンウィンの関係でいきたい」と話した。全日空との連携で、規模を生かした運航コスト削減などを進められるかどうかが浮上のカギになる。

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