2019年8月20日(火)

タブレットで挽回へ「ウィンテル」に幕 マイクロソフト
12年にも「ウィンドウズ8」

2011/9/14 19:53
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米マイクロソフト(MS)は13日、開発者向け会議を米国で開き、2012年にも投入するパソコンや多機能情報端末(タブレット)向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8(仮称)」の概要を発表した。米アップルが先行するタブレットで巻き返すための切り札だ。ウィンドウズ8はインテル規格以外の一部MPU(超小型演算処理装置)でも動く。唯一無二のパートナーだったMSとインテルがそれぞれの道を模索し始めた。

ウィンドウズ8は既存のウィンドウズ7を搭載したパソコンにも組み込める。加えてタッチ操作に向く操作体系を導入。急成長するタブレットを強く意識している。ウィンドウズ対応パソコンを作ってきた日本のパソコンメーカーはタブレット型を作りやすくなる。

タブレットではアップル「iPad」や米グーグルのOS「アンドロイド」を搭載した韓国・サムスン電子の端末などが先行。アップルは7四半期連続で30%以上の増収を続ける。iPadは6月までに累計2873万台を販売し、世界のタブレット市場で8割程度のシェアを握るとされる。

ウィンドウズ8が出れば、タブレットで出遅れた日本のパソコンメーカーは少ない開発負担でのタブレット投入が可能になる。アップルの快進撃に歯がみしてきた国内メーカーがウィンドウズ8に期待するゆえんだ。

ウィンドウズ8にはもう一つ特徴がある。米エヌビディアや米クアルコム、米テキサス・インスツルメンツ(TI)といったインテル以外の一部メーカーの半導体でも動く設計を採用したのだ。

パソコンメーカーは「小型」「軽量」「瞬間起動」「長時間駆動」といった自社が得意とする技術を応用した製品を開発できるようになる。

MSがウィンドウズ8の概要を発表した13日、インテルはスマホやタブレット向けOS「アンドロイド」で快進撃を続けるグーグルとの提携を発表した。

インテルは自社の低価格パソコン向けMPU「アトム」を、アンドロイド搭載のスマホやタブレットで使えるようにする。最初の製品は2012年前半までに登場する見通しだ。

これまでのパソコン市場は「ウィンドウズ+インテルMPU(通称ウィンテル)」の組み合わせが市場を支配した。今回もインテルはウィンドウズ8を使ったノートパソコンの新規格「ウルトラブック」も提唱しており、MSとインテルが決別するわけではない。しかし、これからは様々なOSとMPUの組み合わせが可能になるのも事実。OSとMPUの「ベストマッチ」を競う新たな戦いの幕が開いた。

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