日産ゴーン社長「無名の英雄たたえるのが私の責任」 いわき工場、まもなくフル稼働へ

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2011/5/13付
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日産自動車のカルロス・ゴーン社長 

日産自動車のカルロス・ゴーン社長 

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は13日、日本経済新聞などのインタビューに応じ、東日本大震災の生産や業績への影響などについて見解を述べた。主なやりとりは以下の通り。

――東日本大震災の発生から2カ月余り。これまでの復旧をどう評価するか。

「日本国民あるいは日産社員の献身的な努力を目の当たりにして感銘を受けている。私は(3月に)被災によって停止していた当社のいわき工場(福島県いわき市)を訪れ、フル稼働になれば必ずまた訪れると約束した。だから来週行く。いわき工場はまもなくフル操業にできる。これはひとえに"現場力"によるものだ。このような危機では新聞に名も載らないような多くの無名のヒーローが登場する。彼らを称賛し、勇気づけるのが私の責任だ」

――競合他社と比べ、やや早い復活になる。

「その理由を他社と比較することはできないが想像はできる。当社が中国でもタイでもロシアでも、生産や部品調達の現地化を進めていることが一つの理由かもしれない。ただ1カ月程度の違いは重大ではない。競合他社も前倒しするかもしれないし、我々もその努力はする。だから私は1カ月後にはもっと楽観的になっているだろう」

――日産の経営への影響は。

「現段階では復旧活動に集中しているが、他の業務も進めていることを忘れてはいけない。例えば中国やインドでは生産能力を増強しているし、ロシアでは現地大手アフトワズへの出資も検討している。これらのステップは来月公表する中期経営計画の中で説明する。今回の震災で日産の進歩が遅れることはない。5年後の日産の姿は、地震があってもなくても同じ姿だと言える。もちろん工場は被災したし、苦労はある。だが一方で、多くの教訓も得た。震災はハンディではない」

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