2018年6月22日(金)

行動履歴を解析、店舗に誘客 NTTが描く「買い物の未来」

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2013/2/14 7:00
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 NTTがネットとリアルを融合した「未来の買い物」の実験にグループを挙げて取り組んでいる。阪急阪神グループ、博報堂と組んで昨年10月に関西地区で始めたO2O(オンライン・ツー・オフライン)マーケティングの実証実験だ。消費者をスマートフォン(スマホ)で店舗に誘客し、購買行動や鉄道・バスの乗降履歴をビッグデータ解析して次の買い物につなげる。国内の通信市場が飽和する中、NTTは通信インフラとデータ事業の融合にグループの未来の姿を描く。

入り口の専用端末にスマホをかざすと来店ポイントがもらえる(兵庫県西宮市の「阪急西宮ガーデンズ」)

入り口の専用端末にスマホをかざすと来店ポイントがもらえる(兵庫県西宮市の「阪急西宮ガーデンズ」)

 阪急電鉄「西宮北口」駅から徒歩3分。約270店舗が軒を連ねる西日本最大級の複合商業施設「阪急西宮ガーデンズ」(兵庫県西宮市)が実証実験の舞台だ。スマホを片手に巨大なショッピングモールを歩いてみた。

 入り口に並んだ専用端末にスマホをかざすと、来館ポイントが5ポイント(1ポイント=1円)たまった。店内に入るとスマホにダウンロードした「阪急西宮ガーデンズアプリ」が起動し、公衆無線LAN(構内情報通信網)のWi―Fi(ワイファイ)に接続。位置情報のボタンを押すと自分がいる場所がスマホ画面の中の店内地図上に表示された。行きたい店を指でクリックすると道案内してくれる。

 「全地球測位システム(GPS)では居場所を立体的にとらえることができないが、Wi―Fiなら何階のフロアにいるかまで表示できる」とNTT西日本の市橋直樹ビジネスデザイン部担当課長は解説する。大人でも迷子になりそうな巨大モールだけに便利なサービスだ。

 車で来た場合は駐車場からの入り口にある地図にスマホをかざせば、駐車位置が登録される。飲食店や服飾店の店頭にはタブレット(多機能携帯端末)が置いてあり、スマホの中に割引クーポンや来店スタンプを取り込める。飲食店では店頭のタブレットで予約すると、自分の順番になると電話がかかってくる仕組みも。行列待ちが不要になり、食事の順番まで買い物が楽しめる。

 実験にはNTTグループ4社(持ち株会社、NTT西日本、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ)と阪急阪神ホールディングス、阪急阪神カード、博報堂の計7社が参加する。阪急阪神カードが昨年10月に始めたスマホ会員サービス「SMART STACIA」の会員(現在2万2000人)が対象で期間は今年5月まで。NTTグループがインフラ整備やビッグデータ分析を担い、博報堂は消費者マーケティングで参加する。実験は西宮ガーデンズのほか、大阪・梅田地区でも同時に実施している。

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