2019年2月23日(土)

コマツ、国内外に溶接ロボ 品質維持しコスト削減

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2014/2/17 7:00
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コマツが油圧ショベルなど建設機械の生産・開発で溶接ロボットやシミュレーション技術などの活用を積極的に進めている。足元では国内の建機需要は好調で中国も上向いてきたが、新興国では苦戦し、鉱山機械の低迷も続く。中長期的には新興国を中心に需要の伸びが予測されるものの、短期的に見れば需要の変動は激しく、その周期も短い。生産量の変動に素早く対応できるよう、品質向上やコスト削減につながる新しい生産技術や開発手法の改革に日々取り組んでいる。

■生産性上げる「瞬発力」

溶接技術などを研究・開発するコマツの生産技術開発センタ

溶接技術などを研究・開発するコマツの生産技術開発センタ

「需要のピークに合わせた生産体制ではコストがかさむ。同じ機械を使っていても生産性を上げれば、需要が増えた時にも対応できる。瞬発力を付けるのが狙いだ」。中・大型建機を生産する主力工場の一つ、大阪工場(大阪府枚方市)。岩崎章夫工場長はコマツの生産技術開発の狙いをこう説明する。

大阪工場では昨年10月、生産技術向上のための新たな研究開発拠点として「生産技術開発センタ」を開設した。分散していた研究と実験機能を1カ所に集約して効率を高めるとともに、建屋面積は2.5倍の約1万平方メートル、人員も2倍強の250人に増やすなど機能を強化した。

ここでは、機械加工や鋳造、熱処理、溶接といった生産技術の向上が最重要課題。生み出した技術は国内外の工場だけでなく、協力企業にも展開していく。生産技術の改革で加工や溶接などの水準が上がれば、車体の軽量化といった製品自体の競争力向上にもつなげられる。

コマツの生産技術開発センタの外観

コマツの生産技術開発センタの外観

新拠点で研究や実験を進めている新たな生産技術の実用化はこれからだが、既に素材成型や加工工程の改善といった成果を上げている。

その一つが溶接ロボットシステムだ。2010年に開発した「グローバル溶接ロボット」は、加工する部品ごとに統一した溶接ロボットシステムを組んで海外の工場にも導入を進めている。

統一システムを構成することで導入時の設備費を低減できるだけでなく、海外工場でも国内工場と同じ品質を保てるメリットがある。高速な動きができる多関節ロボットの制御ソフトも自社開発。700アンペアの大電流溶接電源を搭載しながらも溶接品質は維持し、加工時間を3割削減するなど効率化に寄与している。

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