ビール系飲料の出荷量、1~11月0.8%減
ビール大手5社が12日発表した2012年1~11月のビール系飲料の課税済み出荷量は前年同期比0.8%減の3億9312万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。通年でのプラス達成は引き続き厳しい見通し。ただ、ここ数年減少が続いたビールは11月までの累計出荷量が0.1%増。12月に天候に恵まれれば、16年ぶりに前年実績を上回る可能性も出てきた。
ビール系飲料全体では夏場に販売が伸び悩んだほか、11月も気温が低く振るわなかった。特に発泡酒が8.3%減と落ち込んだ。
一方、ビールは商品刷新や新しい飲み方の提案などの効果で業務用が伸びている。価格の安い第三のビールも各社の新商品投入が相次ぎ、1.4%増と堅調だった。
11月のビール系飲料の課税済み出荷量は前年同月比0.7%減の3625万ケース。第三のビールが11月単月では過去最高を更新したものの、ビールと発泡酒のマイナスが足を引っ張った。