ソニー、液晶テレビ160万台に発熱・発火の恐れ
無償で自主点検・修理へ
ソニーは12日、2007年に世界で発売した液晶テレビ「ブラビア」の一部機種合計160万台を無償で自主点検・修理すると発表した。国内では約18万9000台が対象。テレビ内の変圧器(トランス)に不具合のある製品が混入し、発熱・発火する恐れがあるという。ソニーの薄型テレビとしては過去最大規模の自主点検・修理となる。
国内の対象5機種は、「KDL-40X5000」「同40X5050」「同40W5000」「同40V5000」「同40V3000」。07年9月から発売した40型のブラビアだ。液晶画面のバックライトを点灯するのに使う変圧器に一部不具合があり、火花が出て隣接する部品を燃焼し、テレビ本体上部が一部溶解する場合があるという。
同様の事例が08年1月以降、計11件あった。テレビ以外の物損や顧客のケガなどの報告は受けていないという。日本以外では不具合を原因とする事例は報告されていない。
ソニーは10年1月、液晶テレビ約39万台を対象に、画面が乱れる不具合を受けて無償の修理期間を延長した。10年6~7月には、内部部品が発火する恐れがあるとして1990年末までに生産されたブラウン管カラーテレビの使用中止を呼びかけている。
今回の不具合を受けて国内利用者にはホームページや書面などで通知し、専用窓口(0120・668・812)で点検・修理の予約を受け付ける。
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