2019年2月18日(月)

日産・ゴーン社長、世界販売台数「さらに伸びる」
フル生産「10月中に全世界で」

2011/5/12付
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日産自動車は12日、2011年3月期の連結決算を発表した。純利益は前の期比7.5倍の3192億円となった。震災関連の特別損失396億円を計上した。同日記者会見したカルロス・ゴーン社長は「10月中に全世界でフル生産に戻る」と説明。世界販売台数でも今期は「さらに伸びると想定している」と話し、2年連続で過去最高を更新するとの見方を示した。

11年3月期の同社の世界販売は前の期比19.1%増の418万5千台。これまで最高だった08年3月期(377万台)を3年ぶりに上回った。中国で35.5%増えたほか、米国や欧州など主要市場で伸ばした。

今期は東日本大震災の影響で一時的に国内外で生産が落ち込んでいるため販売計画の公表を見送った。しかし、ゴーン社長は「日産の販売には勢いがある」として、フル生産への回復時期を初めて示すとともに、秋以降の販売のばん回に自信を示した。

10月以前についても「一部市場での販売シェアの落ち込みは仕方がないが、地域別に戦略を調整して(車両を)供給していく」と述べ、需要が大きい地域に優先的に車両や部品を配分して全体の落ち込みを最低限にとどめる考えを示した。具体的には「米国と中国は守らないといけない市場だ」と指摘。ジョセフ・ピーター副社長は「(震災後も)1兆1千億円の手元資金を確保しており、開発や増産に必要な資金については全く問題ない」と強調した。

ゴーン社長は年間100万台の国内生産を維持する目標について「変更することはない。(海外への生産移転は)全く考えていない」と話した。今後は「部品メーカーが特定の場所で生産している場合は代替場所での生産を検討してもらう」ことでリスク回避につなげる考えだ。

日産の11年3月期連結決算は、純利益が3192億円。震災関連の特別損失396億円を計上したが、ほぼ従来見通し通りの利益を確保。金融危機前の08年3月期の7割近くに回復した。営業利益は前の期比72%増の5374億円、売上高は17%増の8兆7731億円となった。

12年3月期の業績見通しは6月末の株主総会前に改めて公表する。世界販売台数が引き続き増えれば、売上高は増える公算が大きい。ただ、円高傾向が続き、販売の勢いを維持するための販促経費がかさむ可能性などもあり、利益も伸ばせるかは予断を許さない。

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