三菱商事、震災支援へ100億円拠出 社員ボランティアも
三菱商事は12日、東日本大震災の復興支援として100億円を拠出すると発表した。復旧、復興を手伝う社員ボランティアも年間で述べ1200人派遣する。被災の状況から復興に時間がかかると判断、全社を挙げて支援する体制を築く。一企業でここまで大規模な支援を手がけるのは珍しい。
2015年3月末まで4年の期間で「復興支援基金」を設立する。25億円を震災で就学困難な大学生・大学院生500人分の奨学金に充てるほか、25億円を災害遺児や高齢者向け義援金として非政府組織(NGO)などに寄付。独身寮や研修施設を提供したり支援物資を寄贈したりする。基本は会社が資金を出すが、役員も全員が役員賞与の1~3割を義援金として拠出する。
社員も10人ごとに3泊4日交代で仙台市に派遣し、現地ボランティアと協力して被災者の家の整理やがれきの片付けなどを手伝う。資金だけでなく目に見える形で具体的な支援活動が必要と判断。活動費用も会社が負担し、ボランティア休暇も取りやすくする。
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