シャープは11日、パナソニック傘下の三洋電機から特許侵害で訴えられていた問題でライセンス契約することで同社と和解したと発表した。対価として20日までに38億円を支払う。決算上は2014年3月期から数年間にわたり費用として計上。今期の業績予想には織り込んでいるという。
争点となっていた特許は液晶パネル、およびモジュール関連の4件。三洋は11年、シャープがそれらを侵害していると主張して提訴。行為の差し止めと245億円の損害賠償金の支払いを求めていた。和解にともない三洋は訴訟を取り下げる。
シャープは今後の訴訟費用などを考慮し、4件を含む液晶関連の特許についてライセンス契約することにした。期間は7年程度とみられる。三洋に支払う38億円のうち、今期には1億5800万円を計上。残りは来期以降に5億円弱ずつ案分する見込みで、業績の下押し要因になる。