店でバーコード、購入はスマホで ゾゾタウン
新サービス、商業施設側は反発

2013/10/10 20:35
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通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイは31日、スマートフォン(スマホ)を使い衣料品店の店頭で商品バーコードを撮影すると、その商品をネットで比較しながら手軽に買えるサービスを始める。店では下見だけをしてネットで購入する「ショールーミング」の浸透に拍車がかかりそうだ。店頭で商品が売れなくなる商業施設は反発している。

新サービスは「WEAR(ウェア)」。ユナイテッドアローズやアーバンリサーチ、トップショップなど10~20代が中心顧客層の200ブランドが参加する。スマホでバーコードを取り込むと価格や色といった詳細な商品情報を提供。他の商品と組み合わせた着こなし方などを提案して購買意欲を誘う。

利用者は店頭に並ぶ商品を買うこともできるが、ブランドの自社サイトや有力ブランドが出店する仮想モール型のゾゾタウンでも注文できる。カフェや自宅などで他の商品と比較してから決められる。店頭に色やサイズがなかったときに便利で、持ち帰る手間も省ける。参加するユナイテッドアローズは「既にネットと店舗の利用客を融通しており、売上高全体が伸びる」とみている。

これに対し大型商業施設は警戒感が強い。テナントの売上高に応じて賃料などを集めており「店舗が見るだけの場所になってしまえば収入が確保できない」(大手デベロッパー)からだ。ルミネ(東京・渋谷)の新井良亮社長も「ウェアに参加するつもりはない」と断言。ルミネは商業施設内で撮影を禁止しており、テナントに規則を順守するよう改めて求めた。「ウェア」を使わせたくないとの思いがにじむ。

このためスタートトゥデイは当面、商業施設外の路面店を中心にサービスを広げる。クロスカンパニー(岡山市)は婦人服店「アースミュージック&エコロジー」で参加するが、実施する店舗は岡山市内にある路面店だけ。ショッピングセンター(SC)内に多い他の店舗については「出店先の判断に従う」という。

ショールーミングが進む米国では、アマゾン・ドット・コムが店頭商品のバーコードを読み取り、自社サイトで扱う商品と価格を比較できるスマホアプリを展開。家電量販店で消費者がスマホをかざす姿が当たり前のようになっている。

日本でも大手家電量販店が「アマゾン価格」への対抗値下げを店頭で実施したり、バーコードを読み取りにくくしたりと店舗のショールーム化を食い止めようと必死になっている。

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