ドコモ携帯、12月一転純増 シャープ新端末がけん引
電気通信事業者協会(東京・港)が10日発表した2012年12月の携帯電話・PHS契約数によると、新規契約から解約を差し引いた純増減数でNTTドコモが前月の純減から一転、23万5100件の純増となった。電池寿命を長くしたシャープ製や高精細カメラを搭載したソニー製スマホなどの人気がけん引した。
KDDI(au)の純増数は23万9200件、ソフトバンクモバイルは27万4700件だった。
ドコモの回復は機能を高めた新端末の投入によるところが大きい。調査会社BCNによると12月のスマホ販売台数はソフトバンクの米アップル製「iPhone5 32GB」を抑え、ドコモの2機種が1位、2位となった。
1位はシャープ製「アクオスフォン ゼータ」で省エネ型液晶を搭載、電池寿命を2日に延ばした。2位はソニーモバイルコミュニケーションズの「エクスペリアAX」で内蔵カメラの撮影機能を高めている。ドコモが通信回線を提供する米アマゾン・ドット・コムの電子書籍端末の日本発売も契約増につながってきた。
12月末の携帯電話の総契約件数は前年同月末比6.1%増の1億2912万7300件。事業者別ではドコモが6098万8100件(同2.3%増)、KDDIが3681万7200件(同7.3%増)、ソフトバンクが3132万2000件(同12.5%増)。
関連企業・業界