電子書籍、シャープ・ソニーが配信開始 商戦本格化
「ガラパゴス」経済紙誌を充実 「リーダー」履歴からお薦め

2010/12/10付
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 シャープとソニーは10日、電子書籍の配信サービスを始めると同時に、それぞれのサービスに対応した電子端末を発売した。シャープは書籍の配信のほか、日本経済新聞など新聞3紙や雑誌30誌を定期配信し、ビジネスパーソンの需要に応える。ソニーは文芸や実用書、ビジネス書などを充実させ、読書愛好家を取り込む戦略だ。国内の電子書籍商戦がいよいよ本格化してきた。

2陣営の配信サービスの概要
ツタヤガラパゴス
(シャープ、CCC)
リーダーストア
(ソニー)
 特    徴
ビジネスパーソン向けに新聞や雑誌の定期購読にも対応読書愛好家に向け、書籍に特化。文芸や実用書、ビジネス書など充実
 書 籍 例
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら(ダイヤモンド社)これからの「正義」の話をしよう(早川書房)、スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン(日経BP社)
 定期購読
日本経済新聞など3紙、日経ビジネス、dancyu、
VOGUEなど30誌
未対応
 共通で読める書籍例
親指の恋人(小学館)、伝える力(PHP研究所)

 シャープがカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と共同で提供する「ツタヤガラパゴス」は経済情報を充実させたのが特徴。経済誌は日経ビジネスや週刊ダイヤモンドなど主要5誌をそろえ、うち4誌は定期購読に対応する。無線機能を使い、購読者の端末には雑誌の最新刊が自動で届く。語学番組の教材や趣味の雑誌もそろえた。

 ソニーの端末は、利用者がパソコン向けの販売サイトで書籍データを購入し、パソコンから端末へ転送する方式を採用。定期購読には未対応だが、販売サイト「リーダーストア」では購入履歴に基づき、お薦め作品を提案する機能を強化した。作品紹介の特集ページも充実させ利用者と本の出会いを重視したという。

 電子端末の販路にも工夫を凝らした。シャープの「GALAPAGOS(ガラパゴス)」はコンビニ店頭でも注文を受け付け、ソニーの「リーダー」は紀伊国屋書店の一部店舗に専用売り場を設けた。

 開始時点の作品数は、シャープが雑誌やマンガも含め約2万4千、ソニーが書籍だけで約2万。書籍の販売価格は、期間限定のキャンペーンを除けば紙の書籍より2~3割程度安い商品が多い。2陣営とも「価格は出版社との協議を踏まえて決めた」といい、どちらのサービスでも購入できる作品はほぼ同価格だ。

 出版社の多くは作品供給に前向きで、権利者との契約や電子化ができた作品は順次、投入する方針。開始時点では、一方のサービスでだけ購入できる作品もあるが、他のサービスでも順次利用できる見通し。ソニーに約100作品を提供した文芸春秋は「契約でき次第、シャープ側にも作品を供給する」という。

 ただ出版業界は、電子配信の契約を作品ごとに進めている段階。作家との合意形成に時間がかかる場合もあり、多くの作品が電子書籍で入手できるまでにはなお時間がかかりそうだ。

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