ヤマト運輸、国際宅急便料金を大幅値下げ
宅配便最大手のヤマト運輸は10日、日本発海外向けの荷物を取り扱う「国際宅急便」の価格を14日から大幅に引き下げると発表した。国内での物流コストなどを削減。「他社のサービスと比べ価格でも勝負できる水準」(CSR推進部)とした。
例えば日本からシンガポールに書類パック1キログラムを発送した場合、今は1600円かかるが新料金では950円で済む。北米向けは2200円を1200円に引き下げる。さらに直営店に持ち込めば100円割り引く。
荷物は大きさや重さで6つの分類に分けるほか、それより軽い書類パックも用意する。そして行き先別に「アジア」「オセアニア・北米・中米」「ヨーロッパ・中東」「アフリカ・南米・その他」の4区分に仕分けて料金を決める方式だ。
海外の会社などと協力し世界200カ国・地域以上に荷物を運ぶ。国際間で荷物を送るビジネス需要などを囲い込む。
さらに今秋以降は中国・上海とシンガポール、台湾の3国・地域間で日本を介さない宅配便サービスも開始。宅配網を充実し、国際間で活発になるモノの流れを支援する。
同社は1月に需要拡大が見込める中国・上海とシンガポールで宅配便事業を始めた。今後も東南アジアなどで宅配便事業を拡大する方針だ。