トヨタが口火「究極のエコカー」競争 日米欧で合従連衡も

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2012/7/16 7:00
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「究極のエコカー」と言われる燃料電池車(FCV)の開発競争が加速し始めた。その口火を切ったのがこのほど独BMWと組んだトヨタ自動車だ。ハイブリッド車(HV)でトヨタは環境車の分野で先行しているだけにFCVで巻き返そうというライバルは多い。トヨタ―BMWの提携に触発され、FCVの分野で合従連衡の動きが加速するのは間違いない。

日本勢ではトヨタとホンダ、米国ではゼネラル・モーターズ(GM)、欧州では独ダイムラー。業界関係者の間でFCVの開発競争で「アタマ一つ抜けている」と言われるのがこの4社だ。

なかでもGMはこの分野で長く研究を続けてきた。ハワイ・オアフ島や環境問題に熱心なカリフォルニア州などに水素ステーションを設け、実証実験を手広く手掛けている。途中、経営破綻でFCVの開発予算も削られたが、「FCV特有のユニットなどこれまでの実験や開発のノウハウは他社には負けない」(GM幹部)と胸を張る。

かつてGMはトヨタとFCVで提携を模索した時期もあった。2005~06年ごろのことだ。しかし、提携締結の直前になって「突如、トヨタから提携撤回の申し入れがあった」(同)ことで話は流れ、以降、それぞれ独自に開発を手掛けることになった。

独ダイムラーも熱心だ。ダイムラーもGMと同様、10年ごろに初期投資や水素ステーションなどのインフラ投資軽減のために、トヨタに接近していた。トヨタも一時期、この分野で先行するダイムラーと組むことも視野に入れていた。しかし、ダイムラーがカルロス・ゴーン率いる仏ルノー・日産連合と資本業務提携を結んだことで一気に両社の提携への機運は冷え込えこんだ。以降、トヨタ、GM、ダイムラーは独自の道を歩むことになった。

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