PS4、日本発売は14年2月22日 年末商戦見送り

2013/9/9 20:53
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ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は9日、新型の据え置き型ゲーム機「プレイステーション(PS)4」を2014年2月22日に日本で発売すると発表した。価格は4万1979円。ソフトの品ぞろえに時間がかかるとして、11月発売の欧米より約3カ月遅らせる。ゲーム画面を動画サイトや交流サイト(SNS)に載せられる機能を持たせた。スマートフォン(スマホ)向けゲームとの競争が激化する中、交流機能を追加して巻き返す。

据え置き型ゲーム機の新型機を発売するのは現行のPS3から約7年ぶり。これまでの3機種は日本で最初に発売したが、PS4は欧米の3カ月後となり、需要が見込める年末商戦を見送った。「タイトルがそろわなかった」(SCE)ためという。市場規模が大きい欧米への供給を優先した面もありそうだ。

PS3は画像処理能力を飛躍的に向上させたのに対し、PS4はインターネットを通じて交流しやすくしたのが特徴。ゲーム中の画面を動画サイト「ニコニコ動画」で中継し、同サイトへの書き込みをテレビ画面上でみられる。SNS「フェイスブック」にもゲーム画面を転載しやすくした。利用者間で攻略方法をやりとりするなど交流を広げてもらう狙い。

PS4と同時に発売されるゲームソフトは19タイトル。スクウェア・エニックスやセガ、カプコン、米エレクトロニック・アーツなどが供給する。現在、ほかに23タイトルが制作中という。PS3同様、ソニーの音楽や動画の配信サービスを利用できる。

SCEが2000年に発売したPS2は世界で累計1億5500万台を販売した。だが、性能を追求したPS3は顧客層が限られ、昨年11月時点の出荷は7000万台にとどまる。スマホで遊べる簡易なゲームの市場が急拡大したことも影響した。PS4では気軽に利用できるようにし、顧客の裾野を広げる。

国内の据え置き型ゲーム機市場では任天堂が12年12月に「Wii U(ウィー・ユー)」を発売。米マイクロソフトも新型機「XboxOne」を今年11月発売の米国に続き、日本にも投入する考え。ただスマホゲームに移りつつある利用者を呼び戻せるかは不透明だ。

ハードとソフトの融合で再成長を目指すソニーにとっては、収益が低下したゲーム事業のテコ入れは急務。中でもゲーム機は映画や音楽などのコンテンツを家庭に届ける核となる機器だけに、PS4の販売動向がソニーの成長の先行きを占うことになりそうだ。

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