映像ソフトの出荷額、6.4%減 1~6月
日本映像ソフト協会が9日発表した2010年1~6月の映像ソフト出荷額は前年同期比6.4%減の約1194億円だった。上半期としては4期連続の前年割れで、ピークの04年から3割減った。出荷額全体の8割を占めるDVDが2ケタ減となったことが響いた。消費の低迷に加え、動画配信サービスの普及も重なり、「パッケージ離れ」が進んでいる。
出荷額は00年以降で最低だった。出荷枚数は約3904万枚と0.5%増えたものの、ソフトの低価格化が進んだこともあり、出荷額を押し上げられなかった。ただ高画質なブルーレイ・ディスク(BD)は前年同期と比べほぼ2倍の176億円に上った。ソフトに占める割合も6.6%から15%弱に拡大した。
同協会は「BD市場が本格的に立ち上がりつつあり、下半期以降はDVDの落ち込みを補う規模に成長する可能性もある」としている。