つぶやき、反響呼ぶ計算 エステー「風」読む鳥男
ソーシャル×企業 「つながり」進化中

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2012/6/13 7:00
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リスクをとってもソーシャルで直接対話するか、完全に背を向けるのか――。苦悩する企業が多いことも事実だ。

フジテレビは投稿内容のレア感で固定ファンを集めている(番組連動SNSサイト「イマつぶ」)

フジテレビは投稿内容のレア感で固定ファンを集めている(番組連動SNSサイト「イマつぶ」)

「悪口のような投稿があったとしても、誠実に返信を重ねていれば次からは面罵しにくい。おのずと水が澄んでくるもの」。フジテレビジョンの山口真クリエイティブ事業推進センター室長はこう説く。

同社はテレビ番組の出演者や制作者が投稿する「イマつぶ」を運営し、投稿内容の「レア感」で固定ファンを集めている。これは自社で独自開発したSNSで、10年4月に始め、現在は月間240万ユーザーを抱える。

24時間体制で監視し、倫理上問題となる発言などは削除するといった手当てはしている。ただ、「話題になる番組はアンチ(反対意見)が多いというのが法則」と山口氏。それだけに視聴者の生の反応が返ってくる「イマつぶ」では、批判的な声もあえて投稿に残す。

「社会の縮図」であるソーシャルメディア空間に分身を放ち、社会の"空気"を読み解くのは骨が折れる作業。しかし、企業やブランドの知名度や理解を効果的に深めてもらう可能性を秘めた媒体でもある。企業による活用は試行錯誤を終え、どう成果をあげるかという次のステージに進もうとしている。

(杉本晶子、玉置亮太)

(日経産業新聞2012年6月13日付から「ソーシャル×企業 『つながり』進行中」を連載)

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