/

オリンパス、菊川前社長ら告発も 社長会見詳報

損失隠しの責任者「菊川氏、森氏、山田氏」

(更新)

オリンパスは8日、問題になっている過去の企業買収で支払った多額の報酬や買収資金が、同社の証券投資の損失を解消するために使われていたと発表した。同日の取締役会で森久志取締役副社長執行役員を副社長執行役員から解職すると決議した。

都内で記者会見したオリンパスの高山修一社長との主なやりとりは次の通り。

記者会見するオリンパスの高山修一社長。会見での一問一答を映像で

記者会見するオリンパスの高山修一社長。会見での一問一答を映像で

――いつからどれくらいの規模で損失隠しをしていたのか。

「1990年代ということは分かったが、昨日の段階では、第三者委員会にすべての資料は提示できていない。かなり夜遅くまでやったが、数字はまだ答えることはできない」

――森久志氏、山田秀雄氏以外は関わっていなかったのか。

「菊川剛前会長兼社長、森、山田の三人だ。第三者委員会の中で調査を始めてもらっている。その他の責任のある人間がいれば報告する」

――責任のある3人らの刑事告発は考えているのか。

「必要があれば考える」

――なぜこのタイミングで公表したのか。

「10月27日に私が『適正だ』と発表したが、昨日、森副社長から損失先送りがあると報告があり、極めて重大な事実だと判断し発表した」

――菊川氏の処遇は。

「菊川氏は前回解職した。今後は第三者委員会の調査で、3人以外に広がる可能性もあり、損失先送りの詳しい内容も判明する。その時点で改めて責任者の処分があるかもしれない」

「菊川氏は『今まで隠していて申し訳ない』と語っていた」

――ウッドフォード元社長の処遇は。

「現在、解職をしているが変える予定はない」

――粉飾決算の認識は。

「大変不適切な処理をしてきたのは事実。中間決算の発表をできるように進めているが、それ以降どうなるか分からない」

――上場廃止の可能性を認識しているか。

「上場廃止にならないように、全力を挙げて努めたい」

――これまで「適正だ」と繰り返してきたが、なぜか。

「私は事実を全く知らなかった。前回の発表は間違いだった」

――資金が反社会的勢力などに流れた可能性は。

「森氏の報告によると外部には流れていない」

――具体的には誰の指示で行われたのか。

「先ほど言った関係者がやっていた。私は昨日の報告まで知らなかった」

 ――高山社長の責任は。

「私はオリンパスを愛している。いろいろな事業を担当してきた。このような事態になったが事業は毀損していない」

――10月27日の会見で虚偽の報告をしていたことになるが、社長を辞めるつもりはないのか。

「会社を何とかしたいと思っている。辞任するつもりはない」

――株価は大きく下がっている。

「株式価値は下がったが、お客様などに提供できる価値は下がっていないと認識している」

――損失隠しを始めた時期は。

「円高になり、売り上げが伸びず財テクに走った時期があった。そのような時期に始まったと認識している」

――第三者委員会が発足して、一週間で様々な事実が判明している。長い期間、自社の中で分からなかったのはなぜか。

「社長を中心とした当事者3人が情報を全く出してこなかったことが理由だと考えている」

――10月27日の会見では社内の機密情報を外部に流出したウッドフォード氏に憤りを感じると言っていた。今、菊川氏や森氏に憤りを感じるか。

「感じている」

――ウッドフォード氏の解任は独断専行の行動が原因としているが、評価に変わりにはないか。

「変わっていない」

――買収資金の一部が菊川氏など個人に流れている可能性は。

「分からない。これからの調査で判明すると思う」

――菊川氏ら3人が損失先送りは始めたのか、以前からの引き継ぎがあったのか。

「引き継いだという認識だ。誰から引き継いだのかは第三者委員会の調査で分かり次第、全容を解明する形で報告したい」

――会社として長年の損失隠しを見抜けなかったのはどうしてか。

「(取締役として)異常な数値を感じるなどの能力が足りなかった」

――そうした指摘をできない社内の雰囲気ではなかったのか。

「雰囲気ではなく能力の問題だ」

――損失を計上していたら債務超過になっていたのか。

「かなり昔のこともあり分からない」

――証券取引等監視委員会など当局の調査は始まっているのか。

「当局が動いているのかは分からない。報告の要請なども来ていないと認識している」

――ウッドフォード氏が社長にならなければ、こうした問題は判明しなかったのでは。

「監査の中で出た可能性もあるし、必ずしもそうではないと考えている。ただ、早くなったかもしれない」

――決算発表のメドは。

「14日にできるように取り組んでいる」

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン