2019年1月17日(木)

 未来面は、日本の将来像を読者、企業、記者の3者が一体となって考えていく新しい紙面です。今年度の通年テーマは「○○○○○日本を始めよう。」。未曾有の大災害を乗り越え、この国をどのように作り変えていくのかを考えていきます。
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都市を賢くする日本を始めよう JXホールディングス・渡文明相談役
第6回(10月17日) スマートな分散社会へ

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2011/10/17 3:30
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日本がこれから外需を取り込むには、外国の資本、企業、人を日本に呼び込むことです。そのためには、スマート化によって産業基盤の競争力を高め、暮らしやすさなど社会の魅力を高めることが必要です。これまで日本は「コストが高い」「人が密集して住みにくい」「通勤時間が長い」などの問題を海外から指摘されてきました。分散化によって、よりゆったりとした都市づくりを進めれば、日本のマイナスを消してゆくことができるのではないでしょうか。日本の地方には中堅中小の製造業を中核にした世界に誇るべき技術基盤が残っています。それに強い関心を持つ企業はアジアには多いのです。地方の中堅中小企業が海外に流出するのではなく、外国企業が日本の地方に進出するような流れをつくるべきでしょう。

また、スマート化そのものが、日本の新たな産業創出になり再生の原動力になるはずです。ICT分野はもちろんのこと、高齢者向けの様々な製品、サービスはこれから日本の後を追うように高齢化社会を迎える欧州や中国などで大きな市場に育つ可能性があります。都市や街をスマート化することが日本全体を生まれ変わらせ、再生につながるのです。さあ「都市を賢くする」日本を始めましょう。

震災を変革の契機に(編集委員から)

戦後、日本人は国や企業の競争力を高めるために多くのことを我慢してきました。通勤地獄という言葉がほかの国にあるでしょうか? バブル期には年収の10倍を超えるような住宅を買わざるを得ないこともありました。その結果、日本は1人あたり国内総生産(GDP)でみれば先進国になりましたが、国民の生活満足度は決して高くはないでしょう。

地方を活性化し、多くの人が大都市圏から移るようになれば、生活面ではゆとりが出ることは誰しも認めますが、実現の具体的な手法はみえず、地方は衰退するばかりでした。渡文明JXホールディングス相談役が提起する「分散化」「スマート化」はその突破口のひとつとなるでしょう。大震災は日本にとって様々な面での分散化の必要性を明らかにしましたが、その復興を街や都市のスマート化を通じて達成することで日本が変わるチャンスが出てきます。それは同時に日本が世界から投資や人を呼び込める魅力のある国に変わることも意味しているはずです。(編集委員 後藤康浩)

JXホールディングス相談役・渡文明さんの提言に対するみなさんのご意見をお待ちしています。投稿は、すぐ下の「コメントを投稿する」をクリックしてください。

次回の未来面

次回の未来面は、前回10月3日の掲載時に募集いたしました「リーダーの育つ日本を始めよう」というテーマに関する読者のみなさんからの提言を中心に紹介する予定です。「リーダーの育つ日本」を実現する読者のアイデアはこちらで募集中。締め切りは23日です。

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この記事へのコメント
  • 征さんさん (2011/10/18)
    「都市を賢くする日本を始めよう JXホールディングス・渡文明相談役」への投稿

     これからはまさに地球環境に優しい分散型エネルギーをいかに効率よく活用していくか考えなければなりません。無公害の再生可能エネルギーは太陽光発電や風力ですが、いまだに化石燃料と比較してコスト高であり長期間の技術開発が必要です。化石エネルギーは石油、石炭、炭化水素などですが、その中で炭化水素が環境に優しいエネルギーであります。特に分散型エネルギーとして地球環境に優しく、低圧力で扱い易い化石エネルギーはプロパン、ブタンです。今後は再生可能エネルギーのコスト低下も見込まれ、スマートグリッドの構築に生かさなければなりません。

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  • 東雲牛さん (2011/10/17)
    「都市を賢くする日本を始めよう JXホールディングス・渡文明相談役」への投稿

     太陽光や風力のみならず燃料電池や水素エンジンでのコージェネシステムなど、従来の生活を犠牲にせず環境対応できる要素技術が花開いてきた。電気もそうだが各家庭に雨水タンクを設置して、中水としてトイレの水や洗車に使い、都市をダム化する事も検討すべきだ。エネルギーも水もカスケード利用する事がこれからのキーワードになる。

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  • さとうやんさん (2011/10/17)
    「都市を賢くする日本を始めよう JXホールディングス・渡文明相談役」への投稿

     渡さんのお話しを読ませていただいて希望が湧いてきました。高齢化が進む日本。そのなかでも特に地方を「スマート」な技術で住みやすくする、ということだと思います。日本の技術力を駆使して、地域を元気にすることであり、東日本大震災で改めて感じた地域の「絆」を強くしてくれるものでもあると思います。老若男女誰もが自分の地域に誇りを持ち、また未来への希望を持つことにつながるのではないでしょうか。自分にできることは何か、じっくり考えてみたいと思いました。

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