ネット選挙は重要な一歩 候補者と有権者つなぐ
近藤正晃ジェームス・ツイッター日本法人代表

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2013/8/10 7:00
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選挙期間中のインターネット活用を可能とした、いわゆる「ネット選挙」の解禁後、初めての国政選挙が終わった。解禁によって選挙のあり方が瞬時に、そして劇的に変わると期待していた人たちにとっては、今回の参院選は盛り上がりに欠けて、期待はずれの印象を持ったと思う。

1997年にハーバード大学経営大学院を修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーなどを経て2011年から現職。45歳。

1997年にハーバード大学経営大学院を修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーなどを経て2011年から現職。45歳。

選挙結果は大方の予想通り、自民党の大勝に終わった。ネット解禁によって、選挙結果が大きな意味で変わったわけではない。また、そうした選挙結果を見越してか、投票率は52.6%と戦後3番目の低さに留まった。

しかし、このネット選挙の解禁は、我が国の民主主義にとって重要な一歩になったと感じている。最初の一歩だから、いきなり大きく進むわけではない。しかし、その一歩を確実に踏み出し、歩みを続けていけば、いつか振り返った時には、大きく前進しているということになるのが世の常だからである。

一番大きな収穫は、候補者が有権者と直接やりとりをする手段を確保したことだ。参院選が始まるまではソーシャルメディアを使ったことがない候補者が大多数であった。それが、参院選の終わる頃には、複数のソーシャルメディアを使いこなす候補者も珍しくない状況になった。

結果的に、有権者は興味を持った候補者についての情報を非常に簡単に得られるようになった。また、これまで不可能に近かった、コメントを送ったり質問をしたりといった直接のやり取りも可能になった。このような、候補者と有権者とを直接つなぐ双方向の放送網ができたことの意義は大きい。

二つ目は、ソーシャルメディアを駆使することで自らの支持基盤を拡大した候補者が、少数ながら確実にいたことだ。

大多数の候補者はソーシャルメディアを使い始めて日が浅いこともあり、街頭演説の予定など堅めの情報発信に徹していた。

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