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日産と三菱自、軽3強に挑む 共同開発車を発売

日産自動車と三菱自動車は6日、共同開発した新型軽自動車「DAYZ(デイズ)」と「eKワゴン」を発売した。日産は軽としては初の自社開発車で、三菱自は4年ぶりの新型軽乗用車となる。軽は国内の新車販売の約4割を占め、今や自動車販売の主戦場。両社は軽の販売で出遅れていたが、燃費性能などを武器に「3強」のダイハツ工業スズキホンダに挑む。軽市場での競争はますます激化しそうだ。

「協業の強みを発揮すると同時に、技術を惜しげもなく投入した」――。同日開いた記者会見で日産の志賀俊之最高執行責任者(COO)はこう強調した。

今回投入したのは日産・三菱自が共同開発した軽の第1弾。「ワゴン型」と呼ばれる背が高く車内の広いタイプで、三菱自の車体をベースに日産の物流・購買・生産ノウハウなどを取り入れてコストを削減した。

日産・三菱自が軽に本腰を入れるのは、国内自動車市場で軽の存在感が高まっているからだ。税金や車検代など維持費が安いことなどから人気を集め、新車に占める比率は2003年の30.9%から12年は36.9%になった。昨年9月にエコカー補助金が終了した反動で、13年の自動車全体の販売は前年比11.7%減となる見通しだが、軽の落ち込みは少なく需要を下支えする。シェアは37.9%にまで高まる見込みだ。

日産と三菱自、共同開発の新型軽自動車「デイズ」「eKワゴン」を発売

日産と三菱自、共同開発の新型軽自動車「デイズ」「eKワゴン」を発売

競争も激しい。軽市場ではダイハツとスズキの2強体制が続いてきたが、11年末にホンダが「N BOX」を投入。シェアを一気に18.4%にまで伸ばし、市場は「3強」時代に突入した。5月の新車販売では上位10車種のうち7車種が軽。軽の商品力が国内シェア争いを左右する。

その中で日産・三菱自が今回の新型車で売り物にしたいのが燃費性能だ。無段変速機(CVT)の改良や軽量化によりガソリン1リットル当たり29.2キロメートルとクラス首位を実現した。一方で価格は競合他社の製品とほぼ同水準に抑えた。

日産・三菱自を合わせた軽のシェアは12年度で約11%。新車投入でこれを将来的にはホンダ並みの2割程度にまで高めたい考えだ。ただ発売直前に「eK」「デイズ」ともブレーキランプに関するリコール(回収・無償修理)を届け出ており、出ばなをくじかれた。両社が思惑通りに3強の牙城を切り崩せるかどうかに注目が集まる。

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