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食材包み込む魔法のノズル 産業機械の技術を応用

複雑な食感や味わいを楽しむため、かみ応えや味わいの異なる複数の食材を組み合わせた食品は数多い。食材の中に別の食材を注入したり、周囲をふんわりと包み込んだりとかなりの手間が必要だ。人の手でも経験が必要な微妙な加工をこなす食品機械が相次いで登場している。

特殊なノズルにより1度の注ぎ出し作業で複雑な食感の食品が加工できる

特殊なノズルにより1度の注ぎ出し作業で複雑な食感の食品が加工できる

ソース入りのグミや大福餅――。内部に別の食材を詰め込んだ食品を一度の工程で簡単に作り上げる。産業用ポンプの兵神装備(神戸市)が開発した食品加工機を使えば工程短縮が簡単にできる。秘密は2つの食材を自在に注ぎ出すことができる特殊なノズルだ。

同社は粘度の異なる液体を一定量注ぎ出す技術に強みを持つ。世界でも有数の技術力を誇る一般産業機械で培った技術を食品加工へ応用する動きが加速している。

人が作ったのと同じようにふんわりと握ったお米を餡(あん)で柔らかく包むおはぎ成形装置

人が作ったのと同じようにふんわりと握ったお米を餡(あん)で柔らかく包むおはぎ成形装置

様々な材料のあんを包む機械で有名なレオン自動機は人が作ったのと同じようにふんわりと握ったコメをあんで柔らかく包んだおはぎ成形機を開発した。

「お米の粒がしっかりと分かりますよ」。担当者の説明を受けて出来たてのおはぎを口にはこぶと、確かにコメの食感がしっかりある。仕上がりは柔らかく、あんも均一にコメを覆っていた。仕上がりを実現した秘密はコメの成形工程にある。

細かい工夫は日本の機械産業の得意技だ。「柔軟に対応できる中小企業が多いからこそ、機能を進化させられた面もある」。日本食品機械工業会の鈴木芳雄専務理事は日本市場の特徴を語る。

(中村結、長縄雄輝)

[日経産業新聞6月7日付機械面に詳報を掲載]

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