2018年12月11日(火)

スマホOS、第3勢力の有望株「ウブントゥ」の侮れない実力

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2013/3/7 7:00
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スマートフォン(スマホ)の基本ソフト(OS)を巡る競争が熱を帯びている。2月下旬に開かれた携帯電話の見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2013」では「ファイヤーフォックスOS」と「タイゼン」が注目を集めたが、第3の「第3のOS」とも呼べるのが「ウブントゥ」だ。実際にウブントゥを搭載したスマホを試し、実力を探った。

「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2013」のウブントゥのブース(2月下旬、スペイン・バルセロナ)

「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2013」のウブントゥのブース(2月下旬、スペイン・バルセロナ)

13年からMWCの新たな会場となったスペイン・バルセロナの展示場「フィラ・グラン・ビア」の一角にウブントゥのブースがあった。ここで1月に発表したスマホ向け「ウブントゥ・フォー・フォン」と2月発表のタブレット(多機能携帯端末)向け「ウブントゥ・フォー・タブレット」を搭載した端末に触れることができた。

実際に端末を試す前にまず、ウブントゥについて英IT(情報技術)企業、カノニカルのクリス・ケニヨン上級副社長に話を聞いた。カノニカルは南アフリカ出身のマーク・シャトルワース氏が04年に設立。オープンソースソフトの代表格である「リナックス」を活用したOSの開発を支援し、企業向けの導入支援サービスなどを提供している。

パソコン向けのウブントゥは米デルや中国のレノボ・グループが採用しており、「パソコン向けOSではウィンドウズ、マックOSに次ぐ3位に付け、14年には世界シェア9.5%を確保する見通し」(ケニヨン氏)という。ちなみにウブントゥは南アフリカのズールー語で「他者への思いやり」などを意味するそうだ。

「ウブントゥ」の開発を支援する英カノニカルのクリス・ケニヨン上級副社長

「ウブントゥ」の開発を支援する英カノニカルのクリス・ケニヨン上級副社長

既にパソコン向けなどでは一定の地位を確保しつつあるウブントゥだが、スマホ向けOSは激戦区だ。市場の約7割を抑えた米グーグルの「アンドロイド」に加え、モジラ財団のファイヤーフォックスOSやNTTドコモなどが主導するタイゼンもリナックス系だ。では、こうしたOSと何が違うのか。ケニヨン氏に尋ねると「素晴らしいユーザー体験」をまず挙げた。

電源を入れると表示される「ウエルカムスクリーン」は時刻などに加えて、丸いメッセージ表示欄を配置しただけですっきりとした印象だ。この表示欄には電子メール受信や電話利用などの状況を交互に表示する。さらに画面の左端に指を合わせ内側に軽く動かすと、よく使うアプリ(応用ソフト)のアイコンが縦1列に表示され、すぐにアプリを起動できる。

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