2017年12月17日(日)

太陽光発電 「メーカー主導」の終わり 引き金引いたソフトバンクとカカクコム

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2012/4/9 7:00
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 ソフトバンクが1月末から始めた、太陽光発電パネルの発電データ公開が反響を呼んでいる。昨年末、北海道の帯広市と苫小牧市に発電試験場を設け、国内外10社の太陽光発電パネルを設置。各社のパネルの発電量データを自社ホームページ(HP)にリアルタイムで公開している。どのメーカーのパネルが、どれだけ発電しているのか。同じ場所にほぼ同じ条件で置かれたパネルの発電量の比較は、発電機としての性能のガチンコ勝負だ。

ソフトバンクの帯広市内の試験施設。国内外10社のパネルが並ぶ

ソフトバンクの帯広市内の試験施設。国内外10社のパネルが並ぶ

 これまで消費者に見えなかった実測データの公開は、国内の太陽光発電市場の構造を従来のメーカー主導型から大きく変えそうだ。

 ソフトバンクの100%出資子会社で、試験場の保有・管理をしているSBエナジーのHPでは、試験場に設置した太陽光発電パネルのメーカーごとに、月や日単位の累計発電量や、5分おきの発電状況を見ることができる。これらのデータを見比べると、ほぼ同じ条件下で、どのメーカーの発電パネルがより多く発電するかが一目瞭然。見かけが似ている結晶型の8社のパネルでも月あたり3~5%の発電量の差があった。

 データをとり続けることで、発電量だけでなく、暑かったり寒かったりなどの気候条件に対するパネル性質も見えてくると期待する。SBエナジーでは今後、計測データから見えてきたパネルの特徴についてレポートを作り、ネット上で公開する方針だ。

 ソフトバンクは昨夏から秋にかけて、各メーカーに実測値のネット上での公開について了解を得たという。海外勢は「消費者へのアピールになる」と前向きな声が多く、即座にOKした。国内大手は「直接に比べられると、ドキドキしますね」など煮え切らない反応が多かったが、明確に拒否する社は1つもなかった。

 もっとも、これまで無かった実測データの公表による影響は想定以上に大きかった。ある販売店の担当者は「ソフトバンクのサイトで見たところ、発電量が多かった○○社のパネルが欲しい」との問い合わせもあるという。

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