NHK、大相撲名古屋場所は生中継せず
ダイジェスト番組で放映 賭博問題受け
NHKは6日、11日に始まる大相撲名古屋場所について生中継をしない方針を決めた。野球賭博問題を受け、局内で中継するかどうかを検討してきたが、中継に反対する世論が多かったことなどから最終的に見送りを決めた。

本場所の中継をしないのは、戦後初めて。
6日午後に日本相撲協会の村山弘義理事長代行らの訪問を受け、再発防止への取り組みなどを聞いて最終判断した。生中継は見送るが、ダイジェスト番組を放送する方針。
名古屋場所に対しては視聴者から5日までにNHKに約1万2600件の声が寄せられ、このうち68%が中継に反対。中継を求める13%を大きく上回っている。
ただ、福地茂雄会長は1日の定例会見で「中継してほしいが(NHKに)言ってこない人もいる」と指摘。「反対の声が多いから中継をやめるという単純な問題ではない」と語っていた。
中継に関しては日向英実放送総局長が6月23日の定例記者会見で「中継しないことも選択肢の一つとして検討している」と表明。協会による力士の処分や再発防止への取り組みを注視してきた。