中国・春秋航空、日本で国内LCC参入 成田拠点に

2013/9/5付
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中国の格安航空会社(LCC)が母体の春秋航空日本は5日、国内でのLCC事業に参入すると発表した。成田空港を拠点にして、2014年5月末に国内線3路線で運航を開始する。春秋グループ便で来日した中国人客など、日中の観光旅行者を顧客ターゲットに据える。相当な格安運賃を打ち出す可能性もあり、既存3社を含めたLCC間での国内競争が激化しそうだ。

春秋航空日本は同日、国土交通省に国内で航空運送事業ができるよう申請した。順調なら年内にも認可が下りる。既に同社は国内でパイロットや客室乗務員などを採用しており、現時点の従業員は198人。社長には国交省出身の鵜飼博氏が就き、就航に向け準備を進めている。

春秋日本の資本金は15億円。認可が下りた時点で増資して60億円に引き上げる。春秋航空が約33%を出資、残りの約67%は約10社の国内企業が出資する予定。企業の具体名については「現時点では明らかにできない」(鵜飼社長)としているが、IT(情報技術)企業や旅行会社などとみられる。

「日本では主に地方路線を拡大する」(春秋日本のワン・ウェイ会長)方針だ。5日発表した路線は成田―佐賀、成田―高松、成田―広島の3路線。既に佐賀と高松には上海から春秋航空の国際便が乗り入れており、中国人観光客らの日本国内での乗り継ぎの利便性を高める。

中国・春秋航空は上海―茨城線などを運航している(茨城空港)

中国・春秋航空は上海―茨城線などを運航している(茨城空港)

運賃水準は明言しなかったものの、上海―茨城線で片道6000円のチケットもあり、国内線でも相当な格安運賃を打ち出す可能性がある。「2年で単年度の営業黒字を目指す」(ワン会長)と収支面で強気の見通しを示している。

17年までに20機体制を確立し、将来的には成田以外にも拠点を設けて国際線にも進出する計画だ。ワン会長は「台湾やシンガポール便などを検討したい」としている。

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