冷却装置の不具合が原因か 気象庁スパコンのシステム障害
気象庁のスーパーコンピューター(スパコン)に5日午前9時ごろまで約12時間にわたりシステム障害が発生した。気象事業者などに気象予報データを配信するサービスが停止した。気象庁はスパコンを冷やす冷却装置に不具合があったとみて詳しい原因を調べている。
4日午後8時48分ごろ、スパコンが内部の異常高温を検知して自動停止した。原因を調べたところ、スパコン本体や室内を冷やすための冷却装置が止まっていたことがわかった。
同庁は冷却装置が作動することを確認した上で、スパコンとともに再起動した。ただし、冷却装置が停止した原因が不明のまま稼働させているため早ければ今週中にも冷却装置を交換する。
スパコンは日立製作所が2012年6月に導入した新型機。冷却装置は日立子会社の日立プラントテクノロジーが納入した。全体は気象庁がとりまとめた。従来の製品よりもデータ処理能力が約30倍高い。新型機の導入後のトラブルは今回が初めて。
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