KDDI、混雑時もスムーズな通信 体感速度2倍に
KDDI(au)は5日、携帯電話のデータ通信が混雑した場合でもスムーズな通信ができる新技術を10日から順次導入すると発表した。混雑する場所での体感速度は平均で2倍に向上するという。スマートフォン(高機能携帯電話)の普及に伴い通信網の逼迫が続いている。KDDIは新技術を導入することで利用者の利便性向上につなげる考えだ。
携帯端末が通信の混雑した場所で接続しようとすると、基地局から余裕がある近隣の基地局に接続するよう端末に指示を出す仕組み。新技術は基地局のソフト改修で導入ができるため、既存の携帯端末の交換は不要。まず大都市圏から導入を始め、6月末までに全国展開を目指す。
携帯電話の利用者が多い駅ホームや商業施設などでは基地局が混雑し、通信速度が遅くなるケースが増えている。携帯各社は「通信品質」の改善に向けてインフラ整備を急いでいる。
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