2019年7月21日(日)

ソニー庇護なき再出発 元子会社、導電接着技術で売上高1000億円へ

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2012/11/6 7:00
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ソニーの化学部門が独立して発足したデクセリアルズ(東京・品川)が10月1日に始動した。ソニー本体の事業の選択と集中に伴い傘下から離れた事業だが、売上高に占めるソニー向けの比率は2割と、もともと独立色が強かった。売上高を現在の約2倍の1000億円に伸ばすという当面の目標を実現するには、導電性を備えた接着材料という強みを武器に、環境・新エネルギー分野へと技術の裾野を広げていくことが不可欠となる。

デクセリアルズの一ノ瀬隆社長

デクセリアルズの一ノ瀬隆社長

「我々にとっては新たな創業。2018年3月期までに売上高1000億円を目指す」。前身のソニーケミカル&インフォメーションデバイス社長からの横滑りで、そのままデクセリアルズ社長に就任した一ノ瀬隆氏はこう気を引き締める。

日本政策投資銀行が60%、投資ファンドが40%を出資する特別目的会社がソニーから同事業を買収した際の買収額は約570億円。投資効果に見合ったキャピタルゲインを得るためにも、デクセリアルズには新たな成長戦略の確立が突きつけられている。

同社の源流はソニーがまだ東京通信工業の名称だった1962年に発足したソニーケミカルだ。トランジスタラジオの小型軽量化には、ネジの代替となる接着剤や粘着テープが有効との考えからまず、ラジオのプリント基板用に接着剤付き銅箔を開発した。その後も電気製品の進化を化学品の面から支え、今は液晶モジュールと表面保護用ガラスの間を埋める樹脂、反射防止フィルムやリチウムイオン2次電池ヒューズなどを持つ。

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