オリンパス、英捜査当局から訴追 業績への影響は不明
オリンパスは4日、英重大不正捜査局(SFO)から損失隠し問題を巡り、英国の会社法違反の疑いで訴追されたと発表した。有罪の場合には罰金を支払う可能性があり、オリンパスは「水準を見積もれないため、業績への影響は不明」としている。
訴追の対象はオリンパスと同社子会社の英医療機器メーカー、ジャイラスグループ。ジャイラスの2009年度、10年度の決算関連書類について会計監査人への説明が誤解を生むものや虚偽のものだった疑いがあるという。
オリンパスはSFOから出頭要請を受けており、月内に英治安判事裁判所で公判が始まる予定。SFOは11年から損失隠し問題への捜査を開始し、オリンパスはこれまで捜査当局への資料提出などに応じてきた。
損失隠し問題を巡っては、国内では金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)罪に問われた菊川剛・オリンパス元社長ら3人を執行猶予付きの有罪とした東京地裁の判決が確定。オリンパスも7億円の罰金刑を受け入れた。
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