食用油10~15%、オリーブ油20%値上げ 日清など
円安・原材料高で4月出荷分から
日清オイリオグループとJ―オイルミルズは4日、4月1日出荷分から食用油を値上げすると発表した。値上げ率は大豆や菜種を原料とする一般的な食用油は家庭用、業務用ともに10~15%程度。オリーブオイルは同20%以上、ごま油は同10%以上。円安と原材料高の影響が原因だが、店頭価格にすべて反映されるかは不透明だ。
一般的な食用油の値上げは半年ぶり、オリーブオイルは7年ぶり、ごま油は5年ぶりになる。
値上げ幅は家庭用の一般的な食用油が1キログラム当たり30円以上、業務用が1缶(16.5キログラム)当たり500円以上。いずれも昨年10月の値上げ幅を上回る。
値上げの最大の要因は円安だ。各社は原材料の大半を海外から輸入している。Jオイルは「現在の為替で試算しても年間100億円以上コストが増える」と話す。アルゼンチン、欧州など原材料の主要産地での天候不順も重なった。
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