GEと日立、原発事故対応で米大手2社と連携
冷却機能の回復、廃炉への技術協力など検討

2011/4/4付
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原子力事業で提携関係にある日立製作所と米ゼネラル・エレクトリック(GE)は、福島第1原子力発電所の事故収束に向けて米電力最大手エクセロン、米プラント大手のベクテルと連携する。GE、日立の両社トップが4日、海江田万里経済産業相に報告した。米スリーマイル島原発などの事故処理を手掛けた米企業のノウハウを活用。冷却機能の回復から廃炉まで中長期にわたる技術協力を検討する。

米GEのイメルト会長と握手する海江田経済産業相(4日、経産省)

米GEのイメルト会長と握手する海江田経済産業相(4日、経産省)

日立の中西宏明社長とGEのジェフ・イメルト会長兼最高経営責任者(CEO)が海江田経産相に連携策を報告した。中西社長は「(炉心冷却後の)後処理も含めて組んでいきたい」と説明。イメルトCEOも「様々な専門知識を持つ方々と一緒にチームを組むことも大切な支援」と述べた。

これに対し、海江田経産相は「息の長い戦いになるかもしれず、いくつかのステージで協力してもらいたい」と応じた。冷却機能の回復が急務であるとの認識も示した。

日立は現在、GEとの合弁会社の社員を含む1000人態勢で福島原発事故の収束支援にあたっており、累計240人が現地での作業に従事した。こうした支援態勢に、エクセロンやベクテルの技術者を必要に応じて組み込むことになるもようだ。

エクセロンは原子力発電の米最大手で、スリーマイル島原子力発電所を含む多数の原発を運営。同島原発事故の際は、復旧計画の策定と事故を起こした2号機の廃炉を担当した実績を持つ。ベクテルはチェルノブイリ原発の事故処理で中心的な役割を果たしたほか、スリーマイル島原発では事故後の洗浄作業などを手掛けた。日立とGEはこうしたノウハウを活用したい考えだ。

一方、イメルトCEOは、経産相との会談後に記者団の質問に応じ、東日本の電力不足の解消に向けて「ガスタービンなどを日本に向けて出荷している」と述べた。福島第1原発1号機などを手掛けた製造者としての責任を問われたイメルトCEOは、質問には明確に答えなかった。かわって中西社長が「(事故の復旧などの)そういう取り組みを今我々はやっている」と答えた。

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