グーグル、SNS強化 ユーチューブと機能統合へ
米グーグルは、交流サイト(SNS)を大幅に強化する。世界最大の動画共有サイト「ユーチューブ」など既存の有力サービスの機能を生かし、SNSの魅力を高める。交流サイト世界最大手の米フェイスブックを追撃する。

1年後をメドに、SNSの「グーグル+(プラス)」の動画機能の使い勝手やシステムを、ユーチューブと統合する。米グーグルのブラッドリー・ホロウィッツ副社長が3日、会見で明らかにした。
ユーチューブと統合するのは、グーグル+の動画機能「ハングアウト」。パソコンやスマートフォン(多機能携帯電話=スマホ)に搭載したカメラを使い、複数の利用者で同時にビデオ会議ができる。最大10人の利用者で、ユーチューブの動画を同時視聴できる。
現在、ユーチューブとグーグル+の動画機能は画面の見栄えや使い勝手が異なり、これを段階的に統合していく。サービスを稼働させるシステムも統合する。
グーグルは、グーグル+の機能を同社の様々なネットサービスに組み込む方針で、ユーチューブとの統合はこの一環。フェイスブックは全世界で約8億人を超える利用者を抱えるSNS最大手。グーグルはSNS事業では後発で、利用者数は1億人にとどまる。