楽天、日本語電子書籍まず3万冊 端末発売で
ポイント対応、アマゾンに先行

楽天は2日、電子書籍端末「コボタッチ」を19日に発売すると発表した。7980円で市場へ投入する。同時に開設する電子書店では日本語書籍3万冊を含む約240万冊を用意した。楽天のポイント制度が使える点が売り物。米アマゾン・ドット・コムも電子書籍端末を近日中に日本で発売すると発表しており、電子書籍の普及が加速しそうだ。
約185グラムと小型軽量で、約1000冊を収めて持ち歩ける点を訴求する。ページめくりなどがタッチ操作でき、電子ペーパーの採用により太陽の下でも読みやすい。読書の履歴を振り返る機能や、本の感想を交流サイト(SNS)に投稿し読書体験をほかの人と共有する「ソーシャルリーディング」の機能もある。
三木谷浩史社長は記者会見で「世界一自由な電子書店を目指す」と話した。電子書籍の供給では大手出版社とほぼ最終合意しているとし、3年後には新刊本の半数近くをコボタッチ上で購入可能にすると説明した。コボタッチ経由で新刊本を独占先行配信する計画もあるという。
販売する電子書籍端末は楽天が1月に買収を完了したカナダの電子出版会社コボ(トロント)の製品。世界190カ国900万人が既に利用している。今回開設する電子書店では、海外で発売済みの英語やスペイン語など外国語の電子書籍も合わせて販売する。
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