2019年6月26日(水)

時速50キロでも自動停止 富士重アイサイト刷新

2013/10/2付
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富士重工業は2日、小型カメラを使って障害物を認識し、衝突を回避する安全技術「アイサイト」を刷新したと発表した。カメラの性能向上により危険を素早く察知して、自動ブレーキで止まれる速度を現行の時速30キロメートルから、市街地走行で一般的な同50キロメートルまで高めた。来年から発売する新型車に順次搭載するほか、2020年代の実用化をめざす「自動運転車」の基幹技術に活用する。

富士重が2014年の新型車から次世代運転支援システムを搭載。衝突回避性能の向上や車線維持機能

富士重が2014年の新型車から次世代運転支援システムを搭載。衝突回避性能の向上や車線維持機能

新型アイサイトはカメラの視野角の広さと視認距離の長さを従来よりそれぞれ40%向上させ、先行する車の加速・減速の度合いを素早く把握できるようにした。カメラ画像をカラー化し、先行車の赤色のブレーキランプの点灯状態などを検出することで自動ブレーキが瞬時に作動する。新型アイサイト搭載車の価格は現行のアイサイト搭載車と同様、搭載していない車より10万円程度高くなる。

高速道路上で車線からはみ出さないようにハンドルを自動的に操作する機能も追加した。富士重は20年代にも高速道路で自動走行が可能な「自動運転車」を開発する方針。同日、記者会見した武藤直人専務は「新型アイサイトで自動運転に一歩近づいた」と強調した。

事故を未然に防ぐ安全技術は、ハイブリッド車などの燃費技術と並んで消費者が重視するポイントになりつつある。富士重は08年にアイサイトを実用化し国内市場で先行したものの、トヨタ自動車など大手が高級車に採用を始めた。ダイハツ工業など軽自動車メーカーも自動ブレーキ機能車の販売が好調で競争は激しくなっている。

世界市場では欧州メーカーが先行している。独フォルクスワーゲン(VW)は世界初の多重事故防止システムを主力車「ゴルフ」に標準搭載する。車が追突された場合、自動的にブレーキをかけ玉突きなどの二次被害発生を防ぐ。スウェーデンのボルボは自転車検知機能を小型車にも搭載し、日本市場での販売増に結びつけている。

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