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米フェイスブックCOO「女性が働きやすい社風作りを」

来日中で米フェイスブックの最高執行責任者(COO)を務めるシェリル・サンドバーグ氏は2日、日本経済新聞社で記者会見した。同氏は企業や政府のリーダー層に女性が少ない状況は「日本に限らず世界共通の課題」と述べ、「企業が競争力を向上させるには男女のバランスよい労働力を備えることが重要だ」と強調した。安倍首相が女性活用を提唱していることについて「経済成長のためには、まさに今男女の平等性を確保するよう社会の仕組みを変えることに取り組まなくてはならない」と述べた。

サンドバーグ氏は自身の著書『リーン・イン』の日本語版出版に伴い、来日した。「一歩前へ」を意味するタイトルを冠した同書では、2児を育てながら上場企業の経営幹部としてもキャリアを両立した自身の経験に基づき、女性の社会進出やリーダー層への登用をすべきとの論陣を展開している。

会見でサンドバーグ氏は日本企業や社会が「すべきこと」として3点を紹介した。(1)男性、女性がこうあるべきというステレオタイプを取り払う(2)企業の運営方針・実務を女性も働きやすいように変える(3)家庭の中で夫婦が家事を分担する比率をバランスよくする――の3つだ。

サンドバーグ氏によれば、世界的にみて労働力の男女構成がバランスよい会社ほど業績がよりよく、両親がともに家事に責任をもって関与する家庭の子どもは優秀な傾向があるという。

もっとも、同氏は米国でも男性が成功してリーダーシップを担うと称賛されることが多いのに対して、女性の場合は「ちょっとやりすぎ」「Bossy(女のくせに偉そう)」と言われがちだとも紹介。そうした固定概念を取り払い、男女の多様性を尊重する価値観を共有していく努力が欠かせないと述べた。

フェイスブック社内では同氏が入社して以来、女性が働くことについて社内でオープンに議論を交わす社風を採り入れたという。今回の書籍を読んだ同社創業者のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)の反応についても触れた。普段、サンドバーグ氏が話していることを網羅しており、「世界中の男性が読むことがとても大切だ」と語ったと紹介。ザッカーバーグ氏はサンドバーグ氏を経営陣に招いて以来、「いかに女性と働くことについて対話することが大切かを意識するようになった」という。

サンドバーグ氏は日本の企業でも女性登用への意識が高まりつつあることを評価しながらも、「結婚・出産した後も復帰しやすい社風づくりの整備」を促した。

サンドバーグ氏は2日午後7時から9時まで、東京・渋谷のヒカリエホールで開催される「グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット」に出席し、基調講演とパネルディスカッションに参加する。

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